2010年5月25日火曜日

鳩山総理の決断

5月末はう普天間基地移設問題にたいする、首相が掲げたタイムリミット
だった。8か月という期間を経て、現行案に99%近い形で辺野古に基地
を建設するという決断を下した。

これほど愚かな(本人は愚直らしいが)総理のパフォーマンスによって国民
並びに沖縄県民はやり場のない怒りを持つことだろう。最も沖縄以外の人
にとっては、怒りというより閉塞感と虚脱感に陥らせる結果と言って良いと
考える。

7月11日に参議院選挙を控えて、この体たらくはもしかすると戦略かも知れ
ません。これだけの駄目な内閣だと政治に対する関心が低くなり、停滞
ムードの中で選挙を戦いたいという小沢幹事長の意に叶う方向に進められ
ている。

これだけ政治へのシラケ・ムードが漂うと小沢お得意のどぶ板選挙が有効
に働くと考える。組織票にはシラケムードはなく、むしろ生かされる結果に
成ることだろう。郵政票の取り込みにも躍起な小沢の姿を見れば、この駄目
内閣は小沢にとってやりやすいのだろう。

小沢は海部、細川、鳩山とボンボンでちょっと足りないくらいの政治家が、
好きなのだろう。国民にはたまらないが、小沢絶対主義は強固になる。権力
を自分の元に集約させ、人事とカネを思い通りにするという日本の悪しき
伝統を実行している感じである。

鳩山総理が可もなく不可もなくという普通の政治家なら、小沢は別の人物に
総理をさせていたかもしれない。

もしかすると、これ程無能で無責任な政治を曝け出す事が鳩山総理にとって
も武器かもしれない。これだけの幼稚な政治をしても、攻めあぐねる自民党
を国民に見せることで自身の延命と民主党の選挙での被害を最小限に抑え
る事ができるかもしれないのだから。

駄目な総理を引きずり降ろせば、代表として選んだ民主党の人々の責任に
なるという事も、鳩山おろしが出せない要因だろう。

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