2010年7月4日日曜日

財政赤字(2)

財政赤字の問題が深刻でも、実感できていないというのが本音だろう。

「日本の財政は破綻しない」という論者も経済学者の中に多いし、1990年代
から財政赤字は増え続けているのに、日本は破綻していないので危機感が
薄れていると言う事もあると思います。

アルゼンチンやギリシアがデフォルトに陥る最大の原因は外債での借金に
よるものが大きい。 しかし90%以上を国内で消費する国債を抱えている
訳ですから、他の国より金融危機による影響度も低いし、デフォルトに陥ら
ない体質にあると言えます。

これだから、公共投資原理主義者(亀井静香や三橋貴明)は、国債を刷れ
などと声だかに叫ぶのでしょう。

ただ、それも限界が来ます。それは経済成長1%の現状では無理ですし、
仮に3%の成長が見込めたとしても赤字国債の危険性は回避できない
でしょう。 どこまで借金ができるか難しい問題ですが、日本の経済成長
を現在の1%を3%に上げる努力と赤字国債の逓減を図ることが望ましい
のでしょう。

ここで一番問題なのが、労働力のシフトです。 2,3年前にファナティック
に叫ばれた格差社会をも見越した労働力のシフトが重要です。

経済を回復するには、格差は仕方はないという意識を持つべきです。

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