2010年7月6日火曜日

財政赤字(3)

財政赤字の問題で、これまで日本が他の国々と違う点は何かと言う事も頭
に入れておかなくてはならないと思います。

デフォルト(債務不履行)危機に直面したギリシャなどは、債務返済能力を
疑われた国債が暴落し、長期金利が10%以上に跳ね上がった事が原因
でした。

それに比べれば、日本の国債は買われていて、長期金利も1.1%を切る
状態ですので、ギリシアのようにならなかった。

そして、日本の国債が国内保有率が95%に上ることも、海外ファンドなど
の投機的な売買にさらされにくい強みがあると言われております。

しかし、800兆を越える累積債務残高を放置していいという事は絶対ない
と考えます。

日本が外貨を稼げなくなった時、ギリシアと同じ状況になると考えて良い
でしょう。別に日本の産業が弱いと言っているのではなく、今後発展する
だけのポテンシャルがあるかと言われれば、疑問符をつかざるを得ない。

実際、1980年代後半から1990年代まで、半導体事業は日本の独壇場
でしたが、2000年以降は韓国などに追い上げられ、目を当てられない
状況です。

この状況で外貨を獲得する産業が衰退していけば、やはり問題に成ります。

前回、労働力のシフトについて言及しましたが、産業間、事業間での人材
の移動が避けられないのも理解できると思います。

日本が今後生き残る道は格差などという事を差し置いても、集中と選択で
外貨獲得する産業、事業に金と人とアイデアをシフトさせなくてはなりま
せん。

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