2009年5月13日水曜日

格差社会

格差社会について考えてみたいと思います。


 日本が戦後の高度経済成長おいて、社会構成を推察すると、
10%の富裕層と80%の庶民と10%の貧困層で構成されて
いたと考えられる。
 昨今の格差社会と言われる勝ち組・負け組みの構造は、30%
の富裕層と40%の中間層と30%の貧困層に分かれているよう
に思われる。
 多くの識者が過去の日本の姿にノスタルジーを感じているのか
も知れない。 みんな貧しく、それでも清くとばかりに。
 ホリエモンや村上ファンドのような人たちを嫌悪し、ある意味、
どぶに落ちた犬をたたくように否定し、マスコミを賑わせた。

 そして、中間層である、サラリーマンの人々もこの流れの中で
2極分化が進行している。

 テレビ局やマスコミの方々の年収は他の業界よりも高い。
そして規制に守られている業界である。テレビ局は免許制で
新聞なども特殊指定などの規制で保護されている。

 最も、テレビ局は下請けの制作会社を使い、ヒエラルキーを
形成しているので、ある意味、格差社会を助長している存在と
いえる。

 ある民放のニュース番組は年収5億のニュースキャスターと
年収300万のADがひとつの番組を作り、社会問題に切り込ん
でいる。 (当然、年収5億は個人でなく事務所としてもらっている
ものと推察されます。)

 リーマンショック以後は、中間層も貧困層へとシフトが拡大している。
さらに貧困層は派遣ぎりなどで、さらに劣悪な環境に陥っている。

 この中で湯浅誠氏の「反貧困」という著書が脚光を浴びたのだと思い
ます。 彼は底辺の人たちの目線でこの本を書いているので多くの人
の共感がえられたのだと思います。

 ただし、この状況を打破するには、政府のセーフティーネットの充実
だけでは難しいだろうと考えます。
 いかに、貧困層といわれる人々に雇用創出していくのかということが
重要になります。
 
 2004年の製造業への非正規雇用を認めたことが、現在の派遣切り
をうみ、多くの人たちが非難しておりますが、海外との競争力強化の
観点から必要な制度だったと考えます。
 とは言え、景気悪化によって、このような現状から這い上がるために
も、自助努力ならびに社会のサポートが必要になってくるものと考えます。

 また、明日、「格差社会を乗り越えて」と題して論じていきたいと思い
ます。
  

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