2009年5月14日木曜日

格差社会を乗り越えて

 前回のブログで簡単に格差社会について述べてきましたが、いかに
より良い社会を目指していくのかという問題はそう簡単ではありません。

 佐和隆光氏の「市場主義の終焉」を読み、現在の日本経済の問題点
を解りやすく解説してくれる本でした。 ただし、その中でも今後、日本は
環境と福祉に力を入れるべきという結論は著者自身も甘いと感じられて
いるように格差社会の問題を解決するのは難しいように考えられます。。
 
 製造業の非正規社員の人々の仕事を環境や福祉の現場が受け皿に
すべてなるわけがないと考えます。

 ある番組で宮崎哲弥氏が言っていたように、「不況を脱却するには、
マクロ経済政策とイノベーションの創出」と。 ごもっともですが、じゃ何
と聞いてみたくなります。 
 
 結局、停滞した状況が続けば、不況対策にはバブルと戦争が必要
なのだと危ない人たちがひそかに思ってしまう恐れもあります
 
 右であれ左であれ、現在の不況の乗り越え、格差を是正するには
やはり個人個人が自立した生き方が出来るようになるしかないので
はないでしょうか。

 結局、私も空想の粋を出ないかも知れませんが、私なりの考えを
述べます。
 たとえどんな人でも社長になることは出来る事です。
それぞれの人が自分にあったビジネスや技能をを取得することです。

 高校・大学を出て会社に就職というだけでは、今後の厳しい社会を
生き抜いていくことが困難です。 

 とは言え、簡単に社長や職人になれわけはありません。 以前見た
ペイ・フォワードという映画があります。
 この映画では主人公の少年が他人に良い行いや助けてやることで
その恩恵を受けた人たちが次々と他の人たちを助けていくという
話です。

 最初の1歩は小さいかもしれませんが、一人のベンチャー起業家が
4人の社長候補を育てていくのです。
 どうしても、人材の確保という観点から否定されるかも知れませんが
ベンチャー起業の目標がすべて上場して莫大キャッシュを得ることで
なくてもいいはずです。
 地域に根ざしたコミュニティー的存在であってもいいはずです。
そこで自立した人間を育てネットワークを構成できればいいのですから。

 最後に、派遣村に一言、派遣村自体すばらしい活動ですが、メディア
に出たとき、野党の党首や政治家のかたのパフォーマンスを見ると
彼ら・派遣村の活動が矮小化されてしまうような気がします。
 社会が政治家・資本家・労働者という固定観念の縛られているようで
自由には見えません。
 自由は当然、厳しく自己責任が付きまといます。 しかし大きな政府
では役人の特権だけが大きくなり、労働者として幸福しか追求できなく
なります。 憲法25条をどう解釈するかですが。

 


 

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