2009年7月19日日曜日

BPOについて

BPOの名前はニュースでもよく耳にするし、ネットでもBPOがらみのニュース
を見ることが出来る。

そもそもBPOとは何か? ホームページでBPOについて調べると以下の説明
がある。

放送倫理・番組向上機構(BPO)は、放送事業の公共性と社会的影響の
重大性を踏まえて、正確な放送と放送倫理の高揚に寄与することを目的
とした非営利・非政府の団体です。言論・表現の自由を確保しつつ、視聴者
の基本的人権を擁護するため、放送への苦情や放送倫理上の問題に対し、
独立した第三者の立場から対応しています。

視聴者の人権を守ることが言われている。ここでBPOの中の放送倫理検証
委員会について調べると現在の委員長である川端和治がこう述べている。

表現の自由をしっかりと擁護することを当然の前提にしつつ、放送倫理の
いっそうの向上を目指して、制作現場の方々の心に届く意見を述べていき
たいと念じています。

この事自体さほど問題ないように思えるが、BPOそのもの趣旨のニュアンスと
違うような気がする。 この川端委員長が述べていることは制作サイドよりの
コメントになっているのが解る。

そもそも、BPOはNHKや民放が一緒になって第三者機関を設置したことに
なっているので、弁護士出身のこの川端委員長がクライアント(制作サイド)
よりになっているのも彼の中では当然なのかもしれないが、BPOの設立趣旨
に対しては、明らかに違うと言いたい。本来は視聴者のためにあるべきなのだ。

TBS系の情報番組で報道した清掃事業が二重行政になっているという間違った
報道に対して、この川端委員長は総務省が行政指導にたいする不快感を表して
いるが、何様なのだろう。 電波法で放送事業を管轄する総務省が指導を行うの
は当然のことである。 

BPOは国民から選ばれた人間が委員会のメンバーになっているわけではなく
制作サイド側の意向で人選されているにすぎない。 本来なら国会で国民から
選ばれた人間が放送局の問題を取り上げるべきだが、日本の政治家が信用
されていないので、このような国民のチェックが働かないような第三者機関が
横行する。

放送倫理検証委員会の委員の人選もやはり偏向しているのではないかと
思われる。

最近のニュース記事がその辺の偏向度をよく表している。

総務省の行政指導にBPO「懸念」 TBS情報番組巡り (朝日新聞)
TBS番組問題:総務省指導にBPOが懸念        (毎日新聞)

バラエティー番組全般、BPO審議入りへ          (読売新聞)
BPO、バラエティ番組の「放送倫理」を俎上に       (産経新聞)

視聴率が低い、TBS、テレ朝とバラエティー番組で視聴率の高い
日テレ、フジということは視聴者は誰でもわかっていることである。

今回の放送倫理検証委員会がどちらに向いているか自ずと分かる
ような気がする。

0 件のコメント:

コメントを投稿