2009年6月9日火曜日

村上春樹

1Q84が100万部を突破しそうです。 最近の日本の小説でこれほどの
売れ行きが良かったものはほとんどないので社会現象といって良いで
しょう。

村上作品の何に、多くの人が惹きつけるのだろう。 多分彼のネーム
バリュー(次期ノーベル賞候補)と出版社(メディア全体)の努力の賜物
なのかも知れない。 この大不況の荒波を乗り越える作品として出版社
が村上春樹に期待するのも無理もない。 また海外からも脚光浴びる、
数少ない小説家ですので、やはり多くの人が気になるのでしょう。

以前の村上作品は判りやすい(私小説の王道)人物設定とデティールに
こだわり、村上ワールドを理解しないものには「何?」と思わせても最後
まで読ませる作品が多かった。

しかし、今回の作品は高尚な哲学的作品になっているのではないかと思い
ます。(好い悪いはともかくとして) ある意味読みづらくなっているような気が
します。 

多くの人が手に読む作品であるが、文学の敷居の高さを十分見せ付けて
くれる作品と言えるでしょう。

今、まだ読んでる最中ですが、村上春樹はどこに行くのだろうと考えてしまう。

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