2009年9月9日水曜日

市場原理主義2

改めて市場原理主義とは、行政組織を縮小させ小さな政府を推進し、市場
に委ねる事が公平と繁栄をもたらすものと考える。政府が市場に干渉する
ことで規制が増え、経済の効率的、合理的側面から社会的富の減少が齎さ
られるとしている。ある意味、性善説に則った考えとも言える。市場の暴走
は人間の欲望の果てとも言える。

前回、この暴走を止める手立てが如何に難しいか考えてきた。 ここでは
暴走の要因(人間の欲望以外)を考えてみたい。

経済が暴走する時の兆候としては、ある意味インフレ状態にある危険分子
が散らばっていることである。物価の騰貴の商品である。 原油、穀物、
資源、土地、金融商品などがその例になる。

日本はこの中で土地と金融商品が、日本発のバブルになりえる。 そのほか
は輸入している関係上、すべて外国からの影響と言って良い。

今回もアメリカ発のサブプライムローンがことの発端でしたし、国内の格差
を齎したものは、穀物や資源、原油の高騰が拍車を駆けたことは言うまでも
ない。日本の景気後退は経済の失政でも構造改革の結果、今回の大不況
に入った訳ではなかった。

しかし、マスコミの論調は構造改革が負の遺産のごとく今回の大不況の原因
であると捉える傾向が強い。そして構造改革を新自由主義(市場原理主義)
と同一に思わせ、市場原理主義が悪の根源としている有様である。

ある意味ファナティックでかつサヴォナローラのような反動主義が跋扈して
いるように感じてしまう。

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