2009年9月10日木曜日

市場原理主義3

「国家の品格」でその名を馳せた藤原正彦氏が「市場原理主義」に批判的
なことを書いていて、ベストセラーにもなった本なので多くの日本人も感化
されたのだと思われる。

ここには金儲け主義に批判的なニュアンスも含まれていて、「論理」と「合理
性」頼みの「改革」であっても、社会の荒廃を避けらないとしている。重要な
の「情緒」と日本人の伝統みたいなことが書かれていて、何か説教臭いもの
に聞こえてしまう。

ここで重要なこと常に暴走の危険のある市場のメカニズムをいかに透明性
のある、ルールづくりができるかということなってくる。ここでは「情緒」では
なく「論理」が必要になってくるはずである。

本来、先の構造改革では、もっと経済を活発化させながら、市場のルール
化を実現出来ることが望ましかった。市場原理主義(構造改革)に反対する
勢力が保守層であったことがうまく改革が進まなかった。

それは市場原理主義(構造改革)のもう一つの批判として外資という存在
があった。まるで外資が日本の資産を食い散らすみたいな極端な例を持
ち出していた。

中には、亀井静香のように自民党の中枢にいた時は、長銀のリップル
ウッドへの売却を静観していたが、自民党から出ると竹中主導による
外資の呼び込みを批判していた。(次期政権ではまた閣僚になりそう
だが)

こういう人たちをみると、社会の長期ビジョンなど描くことが難しいとは思う
が、やらねば日本経済の発展はあるまい。日本は鎖国では生きてはいけ
ない。現在の大不況もアメリカ経済の落ち込みで日本の輸出産業がダメ
ージを受けていることからも、日米そして多くの国々と経済交流を進めて
いくしか日本の進む道はないと考える。

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