2009年9月23日水曜日

鳩山外交の危うさ

当初から外交・安全保障の面で一抹の不安を抱えたいた民主党だが、
岡田外相、鳩山首相と順々に訪米し、ある程度の成果を見せているよ
うだ。

しかし、これからが正念場となるだろう。鳩山が掲げる「友愛」も、せいぜい
掛声のみスローガンでしかない。現実は米中の挟間で日本の向かうべき
方向をはっきりさせなくてはならない。

「友愛」なる八方美人的対応では、外交におけるイニシアティブなど目指
せるものではない。 

今回、鳩山首相はまず、中国の胡錦濤国家主席との会談に臨み、親米
1本でないことをアピールしたかったようだが、中国サイドの意向は日中
より米中のほうが関心が高いため(当然であるが)、鳩山が掲げる「東ア
ジア共同体」には現時点ではそれほど乗り気ではないだろう。

むしろ、鳩山外交の難しさ、日米同盟を基軸とすると口では言っても、
マニフェストに掲げた「郵政見直し」などアメリカが心よく思わない政策
が実施されると、日本に対する圧力を強めることだろう。

まあ、何にせよ「友愛」だけで外交はできないことは間違いない。

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