2009年9月19日土曜日

民主党連立政権の不協和音

発足して間もないが、連立政権内での不協和音が聞かれてきそうな気配が
する。それは間違いなく亀井静香と原口一博との間に亀裂が走る恐れが
ある。もちろん、小沢一郎にとってそんな事が解りきったことだろうが。

今回の人事の問題は、鳩山の友愛なる、八方美人的人事にある、社民や
国民新党に大臣のポストを用意するあたり今後の政権基盤に対する不安
の表れでしかない。 (次の参議院の補欠選挙で勝たなければ、参議院での
単独過半数は得られない為の保険のためと考える。)

亀井は当初、鳩山にポストは一任するなど、殊勝な態度でいたが、防衛大臣
なるものを提示されると、郵政の怨念冷めやらぬ亀井にとって、飲めない
ポストであり、どうしても総務大臣のポストが欲しかったのだろう。

小沢と亀井はそれほど、親しい間柄でもなく、むしろ新進党潰しを野中、亀井
が先頭になってやっていたことからも長年の蟠りがすぐに氷解するとは思え
ない。

むしろ、小沢の腹はいつでも亀井を潰せる状態にしておきたいが為、絶対に
総務大臣のポストは渡せなかった。苦肉の策で郵政担当なるポストを鳩山が
ひねり出したものと考える。

さらに、小沢にとって、メディアに出たがる原口の総務大臣のポストを与えた
事は、亀井と対決するうえである程度の人材を用意しないといけないという
考えのほかに、混乱によって、両者をポストから下ろすことも視野に入れて
いるはずである。

さっそく、亀井が融資返済のモラトリアムなる法案を国会に提出しようとする
独断専行が目についている今、もうすでに綻びが見え始めていると考えて
良いと思われる。

友愛、鳩山ではこの難問を解決できる器量もなく、影で小沢の力がはたらく
ことは間違いない。

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