2009年9月4日金曜日

「つくる会」教科書

9月3日の産経ニュースに、新しい歴史教科書をつくる会の
教科書の採択率の記事が載っていた。

以下、産経ニュースより引用

来春から使用される中学歴史教科書の採択で、「新しい歴史教科書を
つくる会」は3日、同会が執筆の中心となった自由社版の採択率が
1・1%だったと発表した。また、内容の約8割が同じ扶桑社版の採択率は、
「教科書改善の会」によると0・57%(3日判明分)。扶桑社版のみで0・4%
だった平成17年度と比べ、採択率は計1・67%で4倍強に増加した。
 採択は8月末までに行われ、自由社版は横浜市の8区(対象生徒数
約1万3千人)のほか私立校3校(同約250人)で採択。扶桑社版は従来の
東京都、同杉並区栃木県大田原市などに加え、愛媛県今治市などで
新規採択され、対象生徒数は計約6800人。
 また、つくる会は同日、扶桑社に出版差し止めを求めた訴訟で請求を
棄却した1審判決を受け入れ、控訴しない方針を表明した。同会は17年度
の検定後、運営方針などで扶桑社と対立。版元を自由社に移し、著作権を
めぐり係争中だった。
 24年度から使用される教科書は来年度に検定が行われ、つくる会は
自由社から、改善の会は扶桑社の子会社の育鵬社から、それぞれ歴史、
公民の検定申請を予定している。

この記事で未だにこれくらいの採択率が得られていないことに、ある意味
驚いた。 朝日新聞などは社説でつくる会の教科書を非難していたが、
左翼偏向の言論の自由大好きだが、保守的言論の自由の嫌いな新聞社
だけのことはある。 まあ朝日の影響力は大したことはないと思うが、今回
の採択率の低さは保守言論界の問題を露にしたと考えられる。

まず、「改善の会」と「つくる会」の対立、まるで左翼の内ゲバみたいなもの
である。いきつくところは八木氏と西尾氏の個人的争いで、この騒動が大き
くなってしまったところが保守言論界の脆弱なところである。 朝日などの
偏向新聞社の思う壺である。

今回の自民党の敗因にも保守言論界の現実を直視できない体質が影響
している。

次回、その点について考えてみたい。

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