2009年8月10日月曜日

核兵器廃絶

4月5日、チェコでアメリカのオバマ大統領が核兵器のない世界に向けて
のアピールを行った。

オバマ大統領のこの演説は核兵器廃絶を訴える人々の共感が得られた
ようである。 広島市長、長崎市長もオバマ支持を表明している。

ここで、核兵器の世界にする道筋とはどういうものだろうか。 1.2.3で
核兵器保有国が廃絶することは99%ないだろう。 いかに削減していくか
がポイントとなるだろう。 現在の保有国では、やはりアメリカとロシアが
保有数が群を抜いている。 彼らにとっては核兵器を維持するコストだけ
でも何とかしたいということだろう。 

実際、アメリカ、ロシア、中国、イギリス、フランス、インド、パキスタン、たぶん
イスラエル、そして北朝鮮の核保有国は削減する道筋での合意などできるの
だろうか。 過去の戦艦保有数の割合などでもあった、大国のエゴによる割り
当てがどこまで飲めるものかというところが落とし所だろう。

もし仮に、核兵器が廃絶できたら、世界は平和になるのだろうか。9条大好き
日本の左翼だけでなく、世界中(先進国)の平和妄想家にとっても悪夢の結果
を生むだろう。 なぜなら、人類が戦争を放棄しなくては、核兵器はすぐに復活
するからだ。

まあ、「戦争を無くせばいいんです」と仰ってくれる方々が上記の人たちにいる
ことでしょう。地球上にひとつの国家、そして同じ法体系によって人種の壁を乗
り越え、社会生活の営みができて初めて戦争をなくすことができる。 

他者という概念が人間の心にあるうちは地球から戦争をなくすことはできない。

空想家、妄想家の多い9条大好き平和主義者が保守的人々、軍国主義者と
手を取り合って他者を認め、同一の価値観を共有することができるだろうか。
たぶん無理であろう。 自分の内なるサークル(9条大好き、自虐史観大好き)
で妄想することが大好き人たちだから。

そして何より、グローバルにおける格差である。日本国内の格差など大したこ
とではない先進国と開発途上国の格差がなくならい限り、戦争の危険性は消え
ない。先進国の人々が途上国の人々の生活に水準に落しても戦争をなくすと
いう強い信念がなくてはならない。

現在、地球に65億の人々がいる。 地球で生産される穀物が約20億トンと言
われ、まず先進国の人間がまず食べ、そして穀物だけでは飽きたらない先進
国の人向けの家畜(牛、豚など)が食べ、残りを途上国の人が食べる現在の
構図で世界平和など実現できない。なにより年間1500万人の途上国の人々
が飢えで亡くなっている。無政府状態の途上国の人々が銃を手に取り、略奪
行為に走るのは必然である。治安維持のための軍事活動は、当然先進国
から軍隊が派遣される。

戦争が地球上から消えない限り、核兵器廃絶というプロバガンダに酔いしれて
いるのが関の山だろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿