2009年8月27日木曜日

テレビとネット - 報道

テレビが他のメディアに対して優位なものと言えば、報道ということになるだ
ろう。 電波によって、瞬時に今起こっていることを伝達することにおいて、
テレビにかなうものはない。緊急災害において、重大事件の現場において
テレビは力を発揮してきた。

そういう意味でテレビが力を入れるべきところは報道になるのだが、現状は
そううまくいかない。特に民放において報道に力を入れようとしたTBSがこけ
ている為、報道への力の入れようが弱いように見受けられる。そのためNHK
の一人勝ち状態が続いている。

それはNHKがニュースショー的な報道をしていないため、視聴者として安心
して観ていられるからと考える。 最も民放はNHKとの差別化をはかるため、
ニュースショーを番組づくりをしているのだろう。 しかし何か日本の放送局の
報道には何か違和感を感じる。

その最大の原因は不偏不党であるはずの報道が明らかにバイアスが掛けられ
やすい報道になっていることと、センセーショナリズムに陥りやすい報道を行って
いるためと考えられる。

まず、NHKですら歴史問題、対中国報道においては偏りが見られる。 民放に
いたっては、新聞社の人間がコメンテイターとして番組に登場し、報道の方向性
を固めてしまっている。 仮に不偏不党なら、右・左のコメンテイターは必ず用意
すべきである。

さらに裁判員裁判のような報道は、明らかにセンセーショナリズムの報道といって
よいと考える。 冷静に報道すべきところを何か災害報道のような仕方で報道する
こと自体間違っている。

最後に付け加えると、マスコミ全般に言えることであるが、反権力というバイアスで
国家を見てしまう姿勢である。民主主義の国家として我々が選んだ政府にはある
程度の敬意を持って、社会における問題点を政府に投げかけ報道しなくてはなら
ない。

全共闘世代の左翼思想のDNAが依然マスコミを支配している現状では致し方ない
のかもしれないが、国家のイメージの低下、国家の損害をマスコミが助長させてい
るような気がする。

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