2009年8月28日金曜日

テレビとネット - 将来(エピローグ)

テレビとネットの将来はきっと劇的に変わるはずである。 その時には現在
の旧態依然なる電波法も変わらざるを得ないはずである。

ネットの成長はテレビを変化させ、ネットが成長するには、ネット自体の
変化が求められる。

テレビにこれまでの多チャンネル化がたぶん足枷になると思う。広告収
入の激減は避けられないし、副業で放送事業を維持することは、電波法
の観点からもおかしいと言わざるを得ない。公共性という足枷も彼らの
ビジネスのジレンマになるはずである。当然放送局の集約は避けられな
い。

特にNHKには、ニュース・チャンネルとエンタメ・スポーツと教育・教養
の3つに放送形態を変えてもいいのではないか。 現在の総合と教育
BS1とBS2のような切り分けは無駄にチャンネルを増やしているように
感じる。

ネットは常に新しいビジネス・モデルこそ成長・拡大の原動力であることか
ら、新しいベンチャーが未来を支配しているかも知れない。

ネットのビジネス・モデルで重要になるのが、広告収入以外の課金方法
ならびに収益源の多角化にあるだろう。ユーザーはネットをタダだと思っ
てしまっていることが一番のネックのはずである。如何に有料化の道を
探れるかが課題となる。

テレビとネットの融合ということを目指した人は多いが、むしろテレビと
ネットの棲み分けこそがお互いのメディアの成長につながるものと考え
る。それはそれぞれのメディアの特性の違いを明らかにすることがユー
ザーはより解り易く、今どちらのメディアが必要なのかという選択が可能
になる。 

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